【かぐや様は告らせたい】かぐやの結婚やその後まで 最終回ネタバレ解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

2022年11月、7年半という長い歳月を経て、ついに堂々の完結を迎えた大人気漫画『かぐや様は告らせたい』。毎週の楽しみが終わりを告げ、「かぐや様は告らせたいは完結したの?」という寂しさと共に、あの天才たちが繰り広げた物語が一体どのような結末を迎えたのか、その最終回のネタバレを知りたいと願うファンは後を絶ちません。

当記事では、そんなあなたの尽きない想いに応えるべく、物語の核心を徹底的に解説します。プライドを賭けた恋愛頭脳戦の果てに、主人公の四宮かぐやと白銀御行は最後は付き合うのか、そしてその先の結婚はあるのか。多くの読者を感動の渦に巻き込んだ、あの最終回キスに至るまでの軌跡、そしてかぐや様は誰とキスしたのは何話だったのかという具体的な疑問まで、物語の最後の結末を明らかにします。

もちろん、この物語の魅力は主人公カップルだけではありません。裏主人公とも言える石上をはじめ、生徒会を彩った愛すべきキャラたちのその後はどうなったのか。彼らが歩む未来についても、最終巻で描かれたエピソードを元に詳しくご紹介します。

さらに、この記事ではあらゆる角度から『かぐや様』のフィナーレを掘り下げます。アニメ4期、今後の待望のアニメ化の可能性はあるのか。大きな話題を呼んでいる『かぐや様は推しの子に繋がっていますか?』という、赤坂アカ先生が仕掛けた壮大なユニバースの謎。そして、絶賛の声の裏で、なぜ一部では最終回がひどい、炎上したとまで言われるのか、その理由にも踏み込んでいきます。この記事を最後まで読めば、感動のフィナーレをより深く理解し、あなたの7年半の想いに、きっと一つの答えが見つかるはずです。

記事のポイント
  • 二人は恋人として結ばれ、将来の結婚を巡る新たな頭脳戦を始めているという結末
  • 文化祭で白銀がサプライズ告白をし、かぐやがキスで応えて二人の関係が決定づけられた経緯
  • 石上と伊井野が次世代の主役となり、他の仲間もそれぞれの未来へ歩み出す様子
  • アニメは原作16巻までで、本当の結末を知るには17巻以降を読む必要があるという情報
目次

かぐや様は告らせたい最終回のネタバレ!物語の結末

  • そもそも、かぐや様は告らせたいは完結したの?
  • 【結末】白銀と四宮は最後付き合うことになる?
  • 白銀の告白と感動の最終回キスシーン
  • 二人は結婚する?プロポーズのその後
  • 石上など主要キャラの卒業後の進路まとめ
  • 読んだ人の口コミ・感想レビューを紹介

そもそも、かぐや様は告らせたいは完結したの?

赤坂アカ先生による大人気漫画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』は、2022年11月をもって、7年半にわたる長期連載の末に堂々の完結を迎えました

2015年に『ミラクルジャンプ』で連載を開始し、その後『週刊ヤングジャンプ』へ移籍してからも人気は加速し続け、2022年12月時点でシリーズ累計発行部数は2200万部を突破。第65回小学館漫画賞を受賞するなど、ラブコメ漫画のジャンルにおいてまさに金字塔を打ち立てた作品と言えるでしょう。

物語の最終話は第271話「グッバイ秀知院!」で、コミックス(単行本)では第28巻が最終巻となります。当初は「いかにして相手に告白させるか」というプライドを賭けた”恋愛頭脳戦”を主軸としていましたが、物語が進むにつれて登場人物たちの内面が深く掘り下げられ、シリアスな人間ドラマや感動的な青春群像劇へとその姿を変化させていきました。作者自身も「『天才たちの恋愛頭脳戦』の看板はそろそろ外すべきでは」と語ったことがあるほど、物語はより深く、壮大なものへと成長していったのです。

一方で、アニメシリーズに関しては、原作の全てが映像化されたわけではありません。2022年に放送されたTVアニメ第3期『-ウルトラロマンティック-』と、その続編として劇場で特別上映された『-ファーストキッスは終わらない-』では、物語の大きなクライマックスである文化祭からクリスマスまでのエピソードが描かれました。しかし、これは原作コミックスでいうと16巻あたりまでの内容です。

したがって、その後に続く「四宮家のお家騒動」という最大の試練や、生徒会メンバーそれぞれの進路、そしてかぐやと白銀の関係が最終的にどのような結末を迎えるのか、といった原作の後半部分はまだアニメ化されていません。アニメで物語に触れた方が本当の結末を知るためには、完結した原作漫画を読む必要があります。

【結末】白銀と四宮は最後付き合うことになる?

物語を通して最大の焦点であった四宮かぐやと白銀御行の関係ですが、結論から言えば、二人は最終的に恋人として固い絆で結ばれ、その関係はさらに先の未来へと続くことを示唆する形で物語は完結します。

ただし重要なのは、二人が最終回でようやく付き合うという展開ではない点です。彼らが正式に恋人同士になったのは、物語の中盤、原作コミックス16巻の時点です。秀知院学園の文化祭で白銀が仕掛けた一大サプライズをきっかけに、長きにわたる「恋愛頭脳戦」は一旦の終結を迎え、二人はお互いの気持ちを確かめ合いました。したがって、物語の終盤から最終回にかけては、「恋人になった後のかぐやと白銀が、いかにして様々な困難を乗り越え、その愛を深めていくか」が描かれています。

特に、二人の関係を決定的なものにしたのが、物語の最終章で描かれる「四宮家のお家騒動」です。総資産200兆円を誇る四宮財閥の跡目争いに巻き込まれ、政略結婚を強要されて自由を奪われたかぐや。そんな絶望的な状況の中、白銀は「かぐやを奪い返す」ため、四宮家から渡された10億円の手切れ金を軍資金に変え、生徒会の仲間たちと共に壮大な救出作戦を実行します。この一連の出来事を通じて、二人は単なる高校生のカップルではなく、互いの人生を賭けて支え合う唯一無二のパートナーであることを証明しました。

最終回では、一足先にアメリカのスタンフォード大学へ留学した白銀が、かぐやの卒業式にサプライズで駆けつけます。遠距離恋愛でありながらも、その絆に揺らぎは一切ありません。そして、生徒会室で二人きりになった彼らが繰り広げるのは、かつての「告らせたい」という頭脳戦ではなく、「いかにして相手にプロポーズさせるか」という、結婚を巡る新たなラブロマンスでした。このように、二人の関係は「付き合う」というゴールで終わるのではなく、生涯を共にする未来を見据えた、新たなステージへと進んだことを読者に示して物語の幕を閉じます。

白銀の告白と感動の最終回キスシーン

『かぐや様は告らせたい』の物語におけるキスシーンで、最も多くの読者や視聴者の記憶に深く刻まれているのは、厳密には最終回のシーンではありません。それは、物語全体の大きなターニングポイントとなった秀知院学園の文化祭「奉心祭」のクライマックスで描かれた、極めてロマンチックな告白と、それに応える感動的なキスシーンです。

秀知院学園の奉心祭には、「ハートの贈り物をすると永遠の愛が叶う」という特別な伝承がありました。この伝承を知った白銀御行は、かぐやに自分の想いを伝えるため、そして彼女からの告白を引き出す最後のチャンスとして、学園全体を巻き込んだ壮大な計画を実行します。彼は文化祭の最終日、アルセーヌ・ルパンを彷彿とさせる怪盗の姿で、学園中に飾られた無数のハート型の風船を「盗み」ます。そして、校舎の屋上にかぐやを呼び出し、夜空にその全てのハートの風船を解き放ちました。

これは、プライドの高さから「好きだ」と直接言葉にできない白銀なりの、最大限の愛情表現でした。言葉ではなく、夜空を埋め尽くすハートという「態度」で自らの好意を示したのです。このあまりにもロマンチックな光景を前に、かぐやは言葉を失い、舞い散る風船をただ静かに抱きしめます。

そして、白銀が「スタンフォード大を受けろ!四宮、俺と一緒にアメリカに来い!」と、これもまた遠回しな告白の言葉を口にした瞬間、半年以上にわたる二人の「恋愛頭脳戦」の均衡は、ついに破られます。今度はかぐやの方から白銀に歩み寄り、自らの意志で、言葉の代わりとなる深いキスを贈ったのです。これは、どちらが先に告白するかという戦いに、二人が自ら終止符を打った瞬間でした。この一連の出来事は、TVアニメ第3期『-ウルトラロマンティック-』の最終回で美しく映像化され、ファンの間で伝説的な名シーンとして語り継がれています。この感動的なキスがあったからこそ、二人は恋人となり、最終回で描かれる揺るぎない絆を手にすることができたのです。

二人は結婚する?プロポーズのその後

多くのファンが最終的なゴールとして期待する「結婚」ですが、物語の最終回時点では、かぐやと白銀は結婚しておらず、具体的なプロポーズも行われていません。しかし、それは二人の関係が不確かなものであるという意味では全くなく、むしろ二人の未来がこれから始まることを示す、希望に満ちた結末となっています。

最終話で描かれるのは、恋人として強い絆で結ばれた二人が、次の大きなライフイベントである「結婚」を互いに意識している様子です。ただし、ここでも二人らしい微笑ましいすれ違いが生まれています。白銀は、スタンフォード大学卒業後に父親の会社を立て直し、四宮家に顔向けできるだけの社会的地位と経済的基盤を築いてからプロポーズをしたいと考えており、その目標時期を「40歳くらい」と非常に遠い未来に設定しています。

一方で、かぐやはもちろんそんなに長く待つ気はありません。彼女の頭の中では、かつての「告白させる」という戦いが、新たに「いかにして白銀会長にプロポーズさせるか」という、次なる”恋愛頭脳戦”へとステージを移しているのです。この「プロポーズさせたいかぐや」と「まだ早いと考える白銀」という構図こそが、『かぐや様は告らせたい』という物語の美しい締めくくり方でした。

原作者の赤坂アカ先生は、大学生編や社会人編といった本編の直接的な続編を描く予定はないと明言しています。そのため、二人がいつ結婚するのかという公式な答えは、読者の想像に委ねられています。しかし、ファンの間では「白銀の計画通りに40歳まで待つとは到底考えられず、かぐやが上手く白銀を誘導し、大学卒業後すぐにでも結婚するのではないか」という考察がもっぱらです。

最終回は、二人が結婚してめでたしめでたし、という安易なゴールを描くのではなく、彼らの人生と愛に満ちた駆け引きがこれからも続いていくことを予感させてくれます。それは、この作品が単なるラブコメではなく、二人のキャラクターの人生を描いた物語であったことの証左と言えるでしょう。

石上など主要キャラの卒業後の進路まとめ

『かぐや様は告らせたい』の魅力は、主人公カップルだけでなく、彼らを取り巻く個性豊かなキャラクターたちの成長物語にもあります。最終巻では、彼ら一人ひとりがどのような未来へ歩み出すのかが丁寧に描かれており、物語に深い余韻を与えています。

石上 優と伊井野ミコ 裏主人公・裏ヒロインとも称されたこの二人の関係は、新たなステージへと進みます。かぐや達の卒業後、伊井野ミコは新生徒会長に、そして石上優は彼女からの熱烈な勧誘を受け、副会長に就任します。かつて白銀とかぐやが繰り広げた「恋愛頭脳戦」の舞台であった生徒会室で、今度は彼らが「いかにして相手に告白させるか」という新たな戦いを始めるのです。これは、物語のテーマが次世代に受け継がれたことを示す、非常に美しい構成となっています。中等部時代の事件を乗り越え、大きく成長した石上と、頑なだった心を解きほぐし素直になったミコ。二人が恋人同士になるのは時間の問題とされていますが、その一方で価値観の違いも大きく、彼らの恋の行方は読者の想像を掻き立てる、希望に満ちた形で締めくくられました。

藤原千花 生徒会の「混沌(カオス)」の象徴であり、予測不能な行動で場をかき乱し続けた藤原書記。彼女は最後まで特定の恋愛関係にはなりませんでしたが、かぐやにとっては誰にも代えがたい唯一無二の親友であり続けました。最終盤では、かぐやが藤原に対して「貴女が一番好きなのは、私であって欲しい」と本音を伝える感動的なシーンも描かれています。卒業後の未来については、元総理大臣を祖父に持つ政治家一族の血筋を活かし、政治の道を志していることが示唆されています。天真爛漫な彼女が政界でどのような活躍を見せるのか、想像が膨らむ終わり方です。

早坂 愛 物語後半のキーパーソンであった早坂は、長年務めた四宮家のかぐや付き近侍という役目から解放され、ようやく一人の「普通の高校生」としての自由を手に入れます。彼女の物語は、束縛からの解放と、自らの人生を取り戻すことそのものでした。最終巻で描かれる数年後のエピソードでは、大学生か社会人になった彼女が友人たちと心から笑い合い、自由な青春を謳歌している姿が確認できます。かぐやと白銀の物語がひとつの結末を迎えた一方で、早坂の本当の人生はここから始まるのだと感じさせる、非常に清々しい未来が描かれました。

読んだ人の口コミ・感想レビューを紹介

7年半という長期にわたる連載の末に完結した『かぐや様は告らせたい』。その最終回や結末に対しては、多くのファンから様々な感想やレビューが寄せられています。ここでは、肯定的な意見と、一部で見られる批判的な意見の両方を公平にご紹介します。

まず、大多数の読者からは「素晴らしい最終回だった」「見事な完結」といった絶賛の声が上がっています。特に評価されているのは、物語全体の締めくくり方の丁寧さです。最終巻では、主要キャラクターそれぞれにスポットを当てた「最終回」が個別に描かれるというユニークな構成が取られました。これにより、かぐやと白銀だけでなく、石上や藤原、早坂といった生徒会の仲間たちが、どのような未来を迎えるのかがしっかりと描かれ、読後感の良い、満足度の高い結末だったと感じるファンが多かったようです。「ギャグとシリアスのバランスが絶妙だった」「自分の青春時代を思い出すような感動があった」「最後までキャラクターが魅力的だった」など、作品全体を通しての質の高さを称賛する声が目立ちます。

その一方で、一部の熱心な読者からは**「終盤の展開が駆け足だった」「伏線が回収しきれていない」といった手厳しい意見**も存在します。物語の最終盤、特に四宮家のお家騒動以降の展開が早すぎると感じたり、白銀の母親に関するエピソードなど、もう少し掘り下げてほしかった部分が省略されたことに物足りなさを感じたという声です。また、最も具体的な批判点として挙げられるのが、「最終話に早坂愛が一切登場しなかった」という点です。物語の重要人物であった彼女が最後の最後に描かれなかったことに、疑問や不満を抱いたファンも少なくありませんでした。

総じて言えるのは、本作の結末の評価は「何に期待していたか」によって少し分かれるということです。かぐやと白銀の恋愛の結末や、各キャラクターの成長物語の着地点としては、多くの人が納得する美しいフィナーレでした。しかし、全ての伏線の完璧な回収や、全キャラクターの丁寧な後日談を期待していた読者にとっては、少し物足りなさや消化不良感が残った、というのが正直なところかもしれません。とはいえ、それらの批判的な声も含めて、本作が多くの人々に深く愛され、真剣に読み込まれていたことの証左と言えるでしょう。

rawは危険、安全に無料でマンガが読めるサイト

下記のサイトは、登録するだけで無料で読めるので安心ですよ。

かぐや様は告らせたい最終回のネタバレと気になる疑問

  • 最終回はひどい?なぜ炎上と言われるのか
  • 主要キャラのその後や未来はどうなった?
  • アニメ4期の続きは原作のどこまで?
  • 作中でかぐや様は誰とキスしたのは何話?
  • かぐや様は推しの子に繋がっていますか?
  • 最終巻で描かれた全キャラのその後と未来

最終回はひどい?なぜ炎上と言われるのか

『かぐや様は告らせたい』の最終回について検索すると、「ひどい」や「炎上」といったネガティブなキーワードを目にすることがあります。しかし、これは作品全体が大多数の読者から非難されたというわけではありません。正確には、一部の熱心なファンから、最終盤の展開や最終話の構成に対して強い失望や批判の声が上がり、ネット上での議論が白熱したというのが実情です。

では、なぜ一部で「ひどい」とまで言われるような事態になったのでしょうか。主な理由は以下の3点に集約されます。

第一に、最重要キャラクターの一人である早坂愛が、最終話に一切登場しなかった点です。物語の全編にわたってかぐやを支え、自らのアイデンティティを巡るドラマも描かれた早坂は、読者からの人気も非常に高いキャラクターでした。最終巻では彼女の「その後」を描く個別のエピソードも用意されていたにもかかわらず、かぐや達が卒業を迎えるという物語全体のフィナーレである最終話(271話)に、彼女の姿や名前が全く見られなかったのです。この構成に対して、「なぜ最後の最後に早坂がいないのか」「仲間外れにされたようで悲しい」といった、構成への疑問やキャラクターへの愛情ゆえの怒りの声が上がりました。

第二に、終盤の物語が駆け足で、重要な伏線が十分に回収されなかったと感じる読者がいたことです。特に、四宮家と白銀家の因縁、具体的には「四宮家が白銀の父の会社を潰した」という重要な設定や、長らく謎だった白銀の母親の物語などが、十分に掘り下げられないまま終わってしまったという指摘です。7年半という長い連載の中で積み上げられてきた物語の深さに対して、終盤の展開がやや急ぎすぎているように映り、「もっと丁寧に描いてほしかった」という消化不良感が、批判的な感想に繋がりました。

最後に、最終回の締めくくり方が、良くも悪くも「あっさり」していた点です。多くの読者が期待していたような、数年後の全キャラクターの姿をダイジェストで見せるような、いわゆる「感動的な後日談のオンパレード」ではありませんでした。あくまで卒業式の一日をメインに描き、物語は静かに幕を閉じます。このサラリとした結末を「上品で作品らしい」と捉えるファンがいる一方で、「もっとベタでも良いから、全員の幸せな未来をはっきりと見たかった」という物足りなさを感じたファンもおり、この期待とのギャップが「ひどい」という強い言葉での評価に繋がった側面があります。

これらの批判は、いずれも作品への深い愛情と高い期待があったからこそ生まれたものです。期待が大きすぎた故に、その結末に満足できなかった一部のファンの声が、「炎上」という言葉で切り取られて広まったというのが真相に近いでしょう。

主要キャラのその後や未来はどうなった?

アニメ4期の続きは原作のどこまで?

アニメで『かぐや様は告らせたい』を追ってきたファンにとって、どこから原作を読めばスムーズに続きを楽しめるのかは非常に気になるところだと思います。まず前提として、現状「アニメ4期」というナンバリングのシリーズは正式には放送されていません。アニメの最新作は、第3期『-ウルトラロマンティック-』の続編として描かれた**TVスペシャル(劇場特別上映版)『-ファーストキッスは終わらない-』**となります。

この『-ファーストキッスは終わらない-』は、文化祭でキスをしたものの、お互いの関係性をどう進めるべきか悩むかぐやと白銀の、非常に繊細で重要なクリスマス期間のエピソードをアニメ化したものです。この物語は、原作コミックスでは第16巻の終盤、具体的には第160話で一区切りとなります。

したがいまして、アニメで描かれた物語の続きから読みたいという方は、原作コミックスの17巻の冒頭から、もしくは話数で言うと第161話あたりから読み進めるのが最もおすすめです。ここからが、まだアニメでは描かれていない未知の領域となります。

17巻以降の物語は、これまで以上にドラマチックで感動的な展開が待っています。正式に恋人同士となったかぐやと白銀が、新たな関係性に戸惑いながらも絆を深めていく「ニューゲーム編」。かぐやの付き人である早坂愛の過去と未来に深く関わる「京都修学旅行編」。そして、物語全体のクライマックスであり、最大の試練とも言える「四宮家のお家騒動編」へと突入していきます。この最終章では、財閥の跡目争いに巻き込まれたかぐやを救うため、白銀が壮大な奪還作戦を繰り広げるという、これまでのラブコメの枠を大きく超えた壮大な物語が描かれます。

アニメで描かれたのは、壮大な物語のまだ中間地点です。作品の本当のクライマックスと、全キャラクターが迎える感動の結末を知るためには、ぜひ17巻から原作を手に取ってみてください。

作中でかぐや様は誰とキスしたのは何話?

『かぐや様は告らせたい』の作中では、いくつかのキスシーンが描かれますが、物語の根幹を成す最も重要なキスは、やはり主人公である四宮かぐやと白銀御行の間で交わされたものです。彼らのキスは単なる恋愛描写にとどまらず、物語の大きな転換点として機能しています。

まず、二人の「ファーストキス」であり、ファンにとって最も象徴的なシーンが描かれたのは、原作コミックス14巻に収録されている**第136話「四宮かぐやの難題『仏の御石の鉢』編②」**です。これは、秀知院学園の文化祭(奉心祭)のクライマックスにあたる場面です。白銀が仕掛けた壮大なサプライズ告白に応える形で、かぐやの方から白銀にキスをしました。この歴史的な瞬間は、アニメでは第3期『-ウルトラロマンティック-』の最終話(第13話)で非常に美しく、感動的に映像化されています。長きにわたる恋愛頭脳戦に、事実上の終止符が打たれた瞬間でした。

しかし、このファーストキスの後、二人は「恋人」という関係性にどう踏み込めば良いか分からず、非常にぎこちない状態に陥ります。その関係を確かなものにした「セカンドキス」が描かれるのが、原作コミックス15巻収録の**第151話「ファーストキッスは終わらない」**です。クリスマスイブの夜、お互いの本音をぶつけ合った二人が、今度は双方の合意の上で再びキスを交わし、ここで初めて二人の心は完全に通じ合います。このエピソードは、アニメではTVスペシャル(劇場特別上映版)『-ファーストキッスは終わらない-』で丁寧に描かれました。

ちなみに、作中で最初にキスをしたカップルは、かぐやの友人である柏木渚とその彼氏です。彼らの進んだ関係は、しばしば恋愛に奥手なかぐや達への刺激となり、物語のコメディリリーフとしても機能していました。このように、作中では複数のキスが描かれますが、物語の進行に最も深く関わったのは、間違いなく文化祭とクリスマスに描かれた、かぐやと白銀の二度のキスと言えるでしょう。

かぐや様は推しの子に繋がっていますか?

はい、結論から申し上げますと、『かぐや様は告らせたい』と、同じく赤坂アカ先生が原作を手がける大人気漫画『【推しの子】』は、同じ世界観を共有しており、明確に繋がっています。これは単なるファンの考察ではなく、作者自身がインタビューなどで公言している公式な設定です。両作品には、世界観の共有を示すいくつかの重要なクロスオーバー要素が存在します。

最もわかりやすい繋がりが、両方の作品に登場する架空の漫画**『今日は甘口で』(通称:今日あま)**の存在です。『かぐや様』の世界では、この『今日あま』は生徒会メンバー、特に石上優が愛読し、感動して涙するほどの人気少女漫画として描かれています。一方、『【推しの子】』の世界では、この『今日あま』は伝説的な名作漫画として扱われており、主人公のアクアや有馬かながその2.5次元舞台版に出演するという、物語の重要なキーアイテムとして登場します。同じ作品が、それぞれの物語の中で重要な文化として根付いていることは、両者が地続きの世界であることを示す強力な証拠です。

さらに決定的かつ直接的な繋がりが、登場人物の血縁関係です。『かぐや様』には、石上と同級生の現役アイドルとして「不知火ころも(しらぬい ころも)」というキャラクターが登場します。そして『【推しの子】』には、アクアたちと同じ世代の天才マルチタレントとして「不知火フリル(しらぬい ふりる)」が登場します。この**「不知火ころも」と「不知火フリル」は、実の姉妹である**ことが公式に明かされています。

これらの繋がりは、単なる遊び心やイースターエッグ(隠し要素)にとどまりません。赤坂アカ先生の作品群は「アベンジャーズ」のように、一つの大きな世界観(通称アカサカバース)を共有しているとされ、読者は二つの物語の登場人物たちが、同じ時代の日本で、どこかですれ違っているかもしれないと想像しながら楽しむことができます。この仕掛けは、両作品の世界にさらなる奥行きとリアリティを与えていると言えるでしょう。

最終巻で描かれた全キャラのその後と未来

『かぐや様は告らせたい』の最終巻である第28巻は、物語のフィナーレを飾るにふさわしい非常に特殊で豪華な構成となっています。本筋の完結だけでなく、これまで物語を彩ってきた主要なサブキャラクターたち、一人ひとりに焦点を当てた「個別の最終回」がオムニバス形式で描かれているのです。これにより、彼らがどのような未来を迎えたのか、あるいはどのような心の決着をつけたのかが丁寧に示されました。

特に印象的だったのが、四条眞妃、柏木渚、田沼翼の複雑な三角関係の結末です。長年、親友の彼氏である翼に想いを寄せ、苦しんできた眞妃。彼女はついに、渚との友情を最優先し、自らの恋に終止符を打って翼を吹っ切るという大きな成長を遂げます。その眞妃の想いを知った渚もまた、彼女のために翼と別れることさえ決意するなど、二人の深い友情が感動的に描かれました。そして、このエピソードは「渚が翼の子供を妊娠していた」という、ラブコメらしい衝撃のオチで締めくくられます。

また、伊井野ミコの親友である大仏こばちにも、静かながら美しい結末が用意されました。一時は石上を巡る想いからミコとすれ違ってしまった彼女ですが、最終巻ではミコの生徒会長選挙を心から応援し、その当選を自分のことのように喜ぶ姿が描かれます。これは、彼女が過去のわだかまりを完全に乗り越え、二人の友情が再生されたことを示す、非常に重要なシーンでした。

その他にも、これまで断片的にしか語られなかった白銀圭と母親の関係や、その母親がなぜ家を出て行ったのかという白銀家の過去に踏み込むエピソードも描かれています。このように、最終巻は単に物語を終わらせるだけでなく、全てのキャラクターの人生に寄り添い、彼らの物語を一つひとつ大切に完結させています。この手厚いキャラクター描写こそが、本作が多くのファンに長く愛され続けた理由の一つと言えるでしょう。

【総括】かぐや様の最終回は読む価値のある傑作

ここまで『かぐや様は告らせたい』の結末について多角的に解説してきましたが、総括として言えるのは、本作が単なるラブコメの枠を遥かに超えた、壮大な人間ドラマとして見事なフィナーレを迎えた傑作であるということです。

物語は当初、「いかにして相手に告白させるか」という斬新かつコミカルな”恋愛頭脳戦”として始まりました。しかし、連載が進むにつれて、その「戦い」は、家柄の格差や過去のトラウマ、家族との確執といった、登場人物たちが抱える根深い問題に立ち向かうための試練へとその意味合いを深化させていきます。プライドが高く、素直になれなかったかぐやと白銀が、数々の困難を乗り越える中で互いを唯一無二の存在だと認め、人生を共にするパートナーへと成長していく過程は、多くの読者の胸を打ちました。

最終盤では、一部の読者から「駆け足展開」や「伏線の未回収」といった厳しい指摘があったことも事実です。しかし、それを補って余りあるほどの感動とカタルシスが、この物語の結末にはありました。特に、最大の危機であった四宮家のお家騒動を乗り越え、二人が自らの意志で未来を掴み取る姿は、まさに物語の集大成と言えるでしょう。

そして、本作の結末が素晴らしいのは、主人公カップルだけでなく、石上、伊井野、藤原、早坂といった愛すべき仲間たち一人ひとりの人生にも、しっかりと未来への道筋を示した点にあります。彼らがそれぞれの悩みと向き合い、成長し、新たな一歩を踏み出す様を描いた最終巻の構成は、作者の全キャラクターに対する深い愛情を感じさせます。

もしあなたがアニメでこの作品の魅力に触れたのであれば、ぜひ原作を最後まで読み通すことを強くお勧めします。アニメで描かれたのは、7年半に及ぶ壮大な物語のまだ道半ばです。その先にある本当のクライマックスと、全てのキャラクターが迎える感動のフィナーレは、あなたの心に忘れられない読後感を与えてくれるはずです。

記事の総括ポイント
  • 原作漫画は全28巻、2022年11月に完結済みである
  • アニメは原作の途中までであり、物語の結末は描かれていない
  • かぐやと白銀は物語中盤で恋人同士になる
  • 最終回時点では結婚しておらず、プロポーズもされていない
  • 二人の間では新たに「プロポーズさせる」頭脳戦が始まっている
  • 物語の転機となったファーストキスは文化祭で描かれた
  • 最大の試練である「四宮家のお家騒動」を二人で乗り越えた
  • 石上と伊井野は次世代の恋愛頭脳戦の主役となる
  • 藤原千花は将来、政治家の道を歩むことが示唆される
  • 早坂愛は近侍の役目から解放され自由を手に入れた
  • 最終巻は各サブキャラのその後を描くオムニバス形式である
  • 最終回の評価は絶賛の声が多いが、一部に批判的な意見も存在する
  • 批判の主な理由は、重要キャラの未登場や伏線の未回収である
  • 作者が同じ『【推しの子】』とは公式に世界観を共有している
  • 繋がりは作中作『今日あま』や不知火姉妹によって示される
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次